2013年01月26日

習総書記、公明党・山口代表と会談(新華網)


チャイナプロジェクトの樋笠です。テレビニュースでも報道されましたように、公明党の山口代表が安部総理の親書をもって習近平総書記と会談を行いました。日中の関係改善の一歩となることが期待されています。以下、人民網日本語版の記事より。
 
 
習総書記、公明党・山口代表と会談


 

中国の習近平・共産党総書記は25日、中国を訪問している日本・公明党の山口那津男代表と北京の人民大会堂で会談した。新華網が報じた。
 
 習氏は「中日両国はともに重要な隣国だ。国交正常化から40年間、各分野の協力はかつてないほどの深まり・広がりをみせ、関係発展を力強く促進した。中日関係を重視する中国政府の方針に変化はない。事実から見ても分かるが、両国間の4つの政治文書は中日関係の『バラスト』(安定を保つ重し)であり、堅持・順守するべきだ。新たな情勢のもと、われわれは一世代上の指導者のように、国家の責任感、政治の知恵、歴史の使命感を体現し、中日関係が直面する困難を克服しながら今後も前進していく必要がある」と述べた。
 
 習氏は「健全で長期的な発展の維持には、大局を見据え方向性をつかみ、両国に横たわる敏感な問題を直ちに処理することが不可欠だ。釣魚島(日本名・尖閣諸島)問題に関する中国側の立場は明確で一貫している。日本側は歴史と現実を直視し、実際に行動し、中国側と共に努力して問題解決の効果的な道を対話・交渉により模索するべきだ。歴史を鑑としてこそ未来を見据えることができる。日本側は中国人民の民族感情を尊重し、歴史問題を正しく処理しなければならない。中国側は、山口氏が中日関係が特殊な情勢に直面する中、訪中されたことを重視している。公明党には今後も両国関係の発展のために建設的な役割を果たしてほしい」と述べた。
 
 山口氏は「公明党は日中友好の発展に一貫して取り組み、4つの政治文書が明記する原則の順守を主張してきた。公明党は連立政権与党として日中友好の伝統を今後も継承・発揚し、両国の交流・協力を促進し、対話による問題解決を図り、両国関係の改善・発展に向け前向きに努力していきたい」と述べた。
 
 山口氏は安倍晋三首相の親書を習氏に手渡した。安倍首相は親書の中で、「日中関係は最も重要な二国間関係の一つ。両国はアジア太平洋地域と世界の平和・発展に対し共同の責任を負っている。大局を見据え、日中の戦略的互恵関係を前進させていきたい」との意向を表明した。
 
 
 「人民網日本語版」2013年1月25日
 
posted by east-end at 13:43| 中国経済ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年11月15日

中国新指導部の横顔:王岐山、兪正声、張徳江、張高麗氏ら

チャイナプロジェクトの樋笠です。2012年11月15日、第18期中央委員会第1回全体会議が開催されました。政治局常務委員のメンバーも今までの9人体制から7人になったようです。以下ブルームバーグの記事より引用します。
 
 

中国新指導部の横顔:王岐山、兪正声、張徳江、張高麗氏ら
 
11月15日(ブルームバーグ):中国共産党は15日の18期中央委員会第1回全体会議(1中全会)で、最高指導部である政治局常務委員会の新たな陣容を発表した。常務委員は従来の9人から7人に減った。

総書記に選出された習近平国家副主席と李克強副首相以外の常務委員の横顔は以下の通り。

王岐山氏:現在は金融セクターを監督する副首相で、ガイトナー米財務長官の直接の交渉相手。ガイトナー長官は2009年に王氏(64)を「最終的に物事をまとめ上げる卓越した調停役で、火消し役で問題の解決者でもある」と評した。1998年の同国投資会社の破綻や、2003年の重症急性呼吸器症候群(SARS)の流行などの危機の際に問題を解決して高い評価を受けた。王氏は常務委員会で唯一、銀行経営を経験しており、これまでに同国2位の銀行、中国建設銀行を率いたほか、中国人民銀行(中央銀行)の副総裁を務めた。夫人は故姚依林元副首相の娘。

兪正声氏:エンジニア出身の兪氏(67)は以前、建設相を務めた。07年に習近平氏の後を継いで上海市共産党委員会書記に就任した。

張徳江氏:重慶市共産党委員会書記。電気通信やエネルギーなどの産業を担当する副首相を務める。薄熙来氏の失脚後、重慶委員会書記に指名された。北朝鮮の金日成総合大学に留学した経験を持つ。

張高麗氏:07年から天津市共産党委員会書記。天津市では、新たな金融センターを中心に急拡大するインフラ支出を監督した。1970、80年代には中国南部で石油業界で働いた。

劉雲山氏:02年から共産党中央宣伝部長。国内のテレビやラジオ、新聞、出版社、インターネット企業を監督。内モンゴル自治区と北京でキャリアを積んだ。
 
posted by east-end at 19:45| 中国経済ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年11月12日

愛国心で理性を停止させるな 亀井静香

チャイナプロジェクトの樋笠です。石原慎太郎氏の尖閣問題に関する発言や、対外強硬論を煽る大手マスコミの論調に警鐘を鳴らす亀井静香氏のインタビューです。
 
 
愛国心で理性を停止させるな 亀井静香
 
http://gekkan-nippon.com/?p=4456#more-4456(10月 23rd, 2012 by 月刊日本編集部)
 
 
―― 尖閣諸島をめぐる日中の対立が激しくなっている。領土問題は国家にとって極めて重大な問題だが、最近のマスコミ論調には、国民の愛国心を過剰に煽るようなものが目につく。
 
亀井 動物が縄張り争いをするのが本能的なものであるのと同様、人間の場合も、領土を守るのは本能的なものだが、人間はそこに知恵を出さなければいけない。
 たとえやっかいな隣国があるからといって、国は引っ越しすることなどできない。お互いにずっと隣国として生きていかなければならない。
 隣の家の木が伸びて、自分の家に枝が垂れてきて、枯葉が庭に落ちたとしよう。このとき、隣の家に怒鳴り込んだらどうなる。隣の家との関係は悪くなる。枯葉が落ちたからといって、いがみ合うより、お互いに相手の木を褒め合うような気持ちを持ってこそ、隣同士は仲良くできるのだ。国家間の関係だって同じことだ。領土をめぐる対立があったとしても、うまく共存することを考えなければならない。人間はそれくらいの知恵を出すべきものだ。
 
―― 他国の間違った主張に反論し、わが国の主張を唱えることはもちろん必要だ。しかし、好戦的、排外的な主張をすることが果たして愛国なのか。弊誌は創刊の辞において、「偏狭なナショナリズム」を戒めたが、自国に対する誇りを噛み締め、尊敬される国になるべきことを説く愛国心こそが求められているのではないか。
 
亀井 国を愛するというのは、当たり前のことだ。誰もが持っている感情であり、いちいち取り立てて言うようなことじゃないし、一部の保守派言論人たちだけが独占するようなものじゃない。
 自分たちの郷土を素晴らしいところにしていくために努力することが愛国だ。「国の中身」をどうするかが最も大切だ。国は器。中身のない空っぽの器には意味がない。ナンセンスだ。
 「愛国心だ、愛国心だ」と、ことさらに強調されるときには、何かよこしまな意図がある場合が多い。かつて、日本は愛国心を煽り、理性的な思考を停止してしまった。戦前の政府は、愛国という、誰も抵抗できない言葉でその政策を正当化、美化し、人びとを戦争に駆り立てた。政府に従わない人間に「あいつは愛国心がない」と批判した。
 
―― 対外強硬論を煽るマスコミは、「政府は弱腰だ」と批判して国民の強硬論を煽った。
 
亀井 一九〇五年九月、日露戦争後の講和条約締結の際、マスコミは対露強硬論を煽り、講和条約に調印した小村寿太郎外相を弱腰と批判した。『朝日新聞』(一九〇五年九月一日付)は「小村許し難し」とまで書いた。九月五日に日比谷公園で行われた集会をきっかけに、暴徒化した民衆は内務大臣官邸などを襲い、小村邸には石が投げ込まれた。一度ナショナリズムに火がつくと、理性的な判断ができなくなる。
 政治家がマスコミの強硬論に乗ることは簡単なことだ。しかし、国家の指導者たるものは常に冷静に知恵を出していかなければいけない。ところが現在、指導者自らがお互いの国内事情でナショナリズムを煽りまくっている。
 石原慎太郎都知事も過激で極端な論を展開するのは控えるべきである。

 
 
posted by east-end at 12:07| 中国経済ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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